学生時代に習った実験を子どもと再現したら楽しいと思いませんか?
学校で用意された、ヨウ素やビーカーなど無いから家では無理かなと諦めてしまいがちですが、今回紹介する実験は、片栗粉とうがい薬だけで出来ます。
さらに、危険なことは100%無いので、是非プチお家実験を楽しんでください。
唐揚げを食べた後に遊べる、ねちょねちょするやつね。
ねんどみたいでさくら大好きだよ。
余った片栗粉は捨てずに子どもと遊ぼう
器に取り出した片栗粉が余って困ることはないですか?
我が家の唐揚げは片栗粉派なのですが、麻婆豆腐くらいしか他の使い道がなく困るんですよね。
そんな時は、ふわふわもちもち感がやみつきになるダイラタンシーの実験で遊びましょう!
水を加えて固とろ感触のダイラタンシー
ダイラタンシーとは
粉末個体粒子と液体からなる混合物が示す、異常な粘性。急激な外力に対しては固体のようにふるまい、ゆっくりとした外力に対しては液体のようにふるまう性質を指す。
デジタル大辞泉
簡単にできて、気持ちいいおすすめの実験ですよ
用意するもの
- 片栗粉
- 水(重さ比で片栗粉の0.8倍:片栗粉250gなら水200g=200cc)
- 容器(20cm✕20cmくらいのバットがベスト)
ダイラタンシーの作り方
終わったら手を洗いたくなるので、蛇口のそばで遊びましょう
ねとねとになるまで、確認しながら、少しずつ入れてみましょう
こねこねしたり、手の平に置いたりして感触を楽しんでください
実際に遊んでいる様子がこちら
忍法水蜘蛛も夢ではない!?
ダイラタンシーはほぼ片栗粉特有の性質で、こねている時は個体、こねるのをやめると液体になります。
ということは、大量の片栗粉を用意すれば、忍法水蜘蛛の術が出来ます。
さすがに人間は乗れないでしょと思った人
←YouTubeにありました
風船に入れればスクイーズとして保存できる
パパ、これ捨てたくない
風船に入れれば、ずっと遊べるよ
できるだけ口の大きいロートを準備しましょう
パンパンに入れようとしないで、八分目までにすると、こぼれませんし、割れる心配もほとんどありません。
ロートがない場合は、ペットボトルでも代用可能です
風船に入れたダイラタンシーは1か月くらい持ちます
イソジンと片栗粉を混ぜて、ヨウ素デンプン反応
ヨウ素デンプン反応とは
じゃがいもにヨウ素をつけると紫色になる実験を覚えていますか?
じゃがいもにヨウ素をつけると色が変わるやつね。
簡単な実験だったけど、ヨウ素ってどうやって買えばいいの?
Amazonでは実験用のヨウ素も売っていますが、うがい薬を使うと簡単です
片栗粉=デンプン、うがい薬≒ヨウ素なので、それで十分反応を観察することができます。
ヨウ素デンプン反応の仕組みは、KoKaNetにわかりやすく載っています。
ダイラタンシーで遊んだ後は、化学反応の実験で遊びましょう。
用意するもの
- 片栗粉(ダイラタンシーの残りでもOK)
- うがい薬
- 水
- コップ
うがい薬と片栗粉でヨウ素デンプン反応の実験方法
薄いウーロン茶を目安に作ってください
濃いと後々、色が変わる時に変化がわかりづらいです
茶色なのを観察しましょう
スプーン一杯の片栗粉液を混ぜると、ヨウ素デンプン反応により色が変わります
実際に実験している様子を15秒にまとめました
ビタミンCを入れて酸化還元反応の実験
酸化還元反応とは
2種の物質の間で、電子・酸素原子・水素原子の授受が行われる化学反応。一方の物質が電子などを放出して酸化すると、他方の物質はこれらを受け取って還元する。二つの反応は相伴って起こるので、まとめていう。
デジタル大辞泉
美白効果≒還元力で名高いビタミンCの錠剤で実験できます。
ヨウ素デンプン反応の次は、ビタミンCの錠剤を使って違う酸化還元反応の実験もしてみましょう
用意するもの
- 片栗粉(ダイラタンシーの残りでもOK)
- うがい薬
- 水
- コップ
- ビタミンCの錠剤(ビタミンCが入っていればマルチサプリでもOK)
ビタミンCを入れて酸化還元反応の実験方法
さっきの実験の続きです。コップの中は黒か濃い紺色をしています
片栗粉の白さが残っているので、透明にはなりませんが、黒っぽさは完全に消えます
ビタミンCを入れてヨウ素をイオン化し色を消した実験を8秒でまとめました
ビタミンCの美白効果は、科学的にはメラニン色素を生成させない還元力といえるので、まさに美白効果を目で見て確かめられる実験です。
ただし、口から入れたビタミンCがメラニン色素の生成を防いでいるか?というと、より科学的な検証が必要ですね
片栗粉の実験のまとめ
片栗粉とうがい薬があれば、3つの種類が違う実験を安全にすることが出来るので、お子さんに実験の楽しさを見せてあげてください。
小学生の教科書にも採用されている簡単だけど奥が深い実験でした~